もじきゅーぶ

ゲーム紹介

 ワード系のゲームです。ゲームの内容物のキューブは、それぞれの面に日本語が1文字書かれています。そのキューブを振って「コトバ」を見つけだせるでしょうか。

 100個のキューブを袋に入れ、ゲーム開始。親は袋から適当な個数のキューブを取り出し、場に振ります。そしたらストップウオッチをスタート。それから1分が勝負の時間。全てのプレイヤーは場に出ている文字から「コトバ」を見つけだし、宣言していきます。「コトバの宣言」はリアルタイムで早い者勝ちですのでコトバを見つけたらどんどん宣言していきましょう。1分経過したらタイムアップ。その間に最も多い文字数のコトバを宣言したプレイヤーは、そのコトバに使用したキューブを得点として手に入れます。誰かがキューブを20個獲得するか袋の中のキューブが足りなくなったらゲーム終了となります。

 上の文章は基本ルールなのですが、バリエーションルールの「もじきゅ星人襲来」であれば一人でも楽しむことが可能となっています。

 ちなみに「コトバの宣言」ルールですが、説明書には書かれていません。しかし、2003年4月23日に作者サイトにてルールがアップされましたのでそちらを参照してください。

※以下の文章はルールが公式に発表される前に書かれたものですが参考までに残しておきます。

というルールのはずです。

 例えば、「さ」「し」「た」「ま」「ら」「れ」が出ている場合、「さだまさし」を宣言することができます。場に「さ」が1つしか出ていないので、2つ目の「さ」を追加している訳です。「さだまさし」が宣言されたら、それ以降は5文字を超えるコトバを宣言しないと意味がないので「しだれざくら」は宣言する意味がありますが、「じだらく」や「さらまわし」は宣言しても意味はないことになります。タイムアップしたら最も多い文字数の宣言をしたプレイヤーが、宣言したコトバに使用した文字のキューブを手に入れられるので、「しだれざくら」のプレイヤーが「し」「た」「れ」「さ」「ら」の5つを得るわけです。


レビュー

「ぱっと遊べて、ぱっと止めれる」

 とにかく手軽にプレイできること、端から見ていてどういうゲームか分かり易いこと、何人でも参加できることなど、ゲーム会などでの時間調整に最適化されているゲームであり、非常に好感が持てます。

 コトバの宣言も、早く言った方が強いのですが、他人が宣言したコトバを上手く利用して他のコトバを宣言したりすることも可能で、楽しめると思います。問題は他人の宣言したコトバが頭に残って、それ以外のコトバを探すときに支障が出ることでしょうか。

ワード系ゲームの問題点

 「もじきゅーぶ」の問題点、というかワード系ゲーム全般の問題なのですが、「どのコトバがありなのか明確ではない」のがつらいところです。個人的には「宣言した人以外にそのコトバを知っている人が居る」だけで良いと思うし、それに「面白いコトバである」というのも重要だと思います。しかし世の中、勝ち負けのみを重視するタイプの方も居られるわけで、そういう方にも納得できるルールがあると良いなぁと思う訳です。といっても、アメリカのワード系ゲーム「Scrabble」みたいに辞書を作るのもどうかと思うわけで、ワード系のゲームには常につきまとう問題なのかも知れません。

とにかくオススメです

 ゲームマーケット2003で購入した創作ゲームのなかで、最もお気に入りの作品と言っても過言ではありません。「説明書にコトバの宣言ルールが書かれていない」という致命的な問題や、「い」と「こ」が識別しにくいことがあるという問題はありますが、どちらも解決することができる範囲の問題ですのでそれほど気にする必要はないかと思います。どちらかというと、どうやって入手するかが最大の問題かも知れません。

関連リンク


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